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300万円の余裕資金を活かす、家計の見直しから始める長期資産形成
ご相談者様プロフィール
- ご相談者様
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Y様ご夫婦 (東京都在住 女性30代・男性40代)
- 年収・資産状況
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年収約400万円、余裕資金約300万円
- ご相談方法
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オンライン面談
ご相談の背景
Y様ご夫婦は、お子様が2人いらっしゃり、教育資金と老後資金の両立に対して不安を抱えておられました。現状では、年間を通じて十分な貯金ができていないことから、「家計の改善」も大きな課題としてご相談いただきました。
また、手元には約300万円の余裕資金をお持ちであり、「できる限り元本を減らさずに運用したい」というご希望もあわせて伺いました。
Main Issue ヒアリングで浮かび上がった課題
ご相談内容とライフプラン設計の必要性
お子様2人の教育資金と、ご夫婦の老後資金を両立できるかどうかに対して、強い不安を抱いていらっしゃいました。
その根本的な課題は、家計の収支バランスが不安定であることにあり、「一生涯、家計が破綻せず、安心して生活を続けていけるかどうか」を明確にしたいというご希望がありました。
この課題に対処するため、まずは将来の収支状況や資産の推移を具体的に把握する必要があると考え、ライフプランの設計に取り組むことをご提案しました。
また、資金面のシミュレーションだけでなく、「生活の中で継続していきたい趣味」や「心の余裕」「生活の質」といった、お客様ご自身が大切にしたい価値観や幸せの要素についても、丁寧にヒアリングを行いました。
生活改善の必要性(節約・支出見直し)
運用や保険商品の提案に先立ち、まずは生活支出の見直し=節約が優先であることをお伝えしました。特に食費については、全国平均と比較してやや高めの傾向が見られたため、月あたり約2万円の削減を目標にしていただくようご提案しました。
このような日々の支出の見直しを通じて、毎月の余剰資金を将来資金へと転換し、生活の質を落とさずに資金の「仕組み化」を進めていくことを目指しました。
老後資金づくりの必要性
またキャッシュフロー分析の結果、老後資金が将来的に枯渇するリスクがあることが明らかになりました。
このリスクに備えるためには、今から少しずつ資金を準備していくことが重要です。
そこで、お客様には毎月2〜3万円を老後資金として積み立てていくことをご提案しました。
この積立額は、将来に向けた安心の土台を築くための第一歩であり、日々の家計に無理のない範囲で継続できる金額として設定しています。
Advice Details 支援内容
キャッシュフロー作成と資金の「見える化」
まずは、お客様の将来設計を明確にするために、「100歳までの資産推移シミュレーション」を実施しました。以下の情報を基に、100歳までの資産推移を物価上昇率を考慮しつつシミュレーションしました。
- 月々の収入(年金の見込みを含む)
- 月々の支出(生活費・光熱費・食費・日用品・娯楽費など)
- 3〜5年以内の大きな支出(旅行・進学・リフォームなど)
- 住宅ローンの年間返済額
これらの情報をもとに、物価上昇率も考慮したキャッシュフロー表を作成し、将来の資産の増減を「見える化」しました。
シミュレーションの結果、現状では年間の収支がほぼ±0で推移しており、年によっては赤字に転じるリスクがあることが分かりました。
このような状況では、突発的な医療費の発生や、将来的な介護による支出が家計に深刻な影響を与える可能性があります。そのため、今後の生活に備える意味でも、固定費の見直しや保険内容の再設計についてご提案いたしました。
Financial Management Advice 運用商品に関するレクチャーと面談の流れ
日常生活の支出改善と将来資金づくり
ライフプランの中でも、支出改善の第一歩として月2~3万円の食費削減をご提案しました。
節約によって生まれた資金は「ただの余剰」として扱うのではなく、将来資金として計画的に積み立てていく仕組み化を目指しました。
具体的な資金の置き場所として、以下の2つをご紹介し、それぞれの特徴についてレクチャーを行いました。
- 個人年金保険の仕組みと、受取時のメリット
- 資産運用によって資産が増える可能性がある理由
- ドルコスト平均法による積立投資の時間分散効果
- 投資信託の仕組みと種類、選び方の基本
これらのご説明を通じて、お客様は積立の意味や仕組みをしっかりと理解され、日々の節約が「将来への確かな一歩」になることを実感されたご様子でした。
保障の見直しと家計のリスク対策
お客様の収入を守るために、万が一の死亡・介護・障害状態に備える保障設計についてご説明しました。
特に、家計の中心である収入が途絶えるリスクに対応するため、収入保障保険の必要性をお伝えし、シミュレーションに基づいて適正な保険金額をご提案しました。
あわせて、公的な保障制度とのバランスも確認し、「どこまでを保険で、どこからを公的制度でカバーできるのか」を明確化しました。
- 収入保障保険の基本的な仕組みと活用方法
- 公的な社会保障制度(遺族年金・障害年金など)の概要
さらに、現在加入されている医療保障についても見直しを検討しました。特に「長期入院」や「長期通院」など、家計への影響が大きい場面に焦点を当て、保障内容の整理と固定費の見直しをご提案しました。
- 医療で特に支出がかさむケースとその対策方法
まとまった資金(300万円)の運用提案
約300万円の余裕資金をお持ちであり、「できる限り元本を減らしたくない」というご意向を強くお持ちでした。
そこで、価格変動リスクを抑えつつ安定的な運用が期待できる選択肢として、債券投資をご提案しました。
債券投資は投資信託を通じて行う株式クラスでの運用と比較し、価格変動リスクを比較的抑えながら、年利ベースで一定のリターンが期待できる商品であることをお伝えしました。
また、債券投資のメリット・デメリットについても丁寧にご説明し、お客様ご自身がご自身に合った運用方法を判断・選択できるようサポートいたしました。
- 債券とは何か、そのリスクと選び方のポイント
- 投資信託を通した株式クラス運用と債券投資のリスクリターン比較
今後もライフプランの変化や環境の変動に応じて、資産運用・保障設計・家計の見直しを柔軟に行えるよう、継続的なサポートをさせていただく予定です。
Client Review ご相談後の変化・ご感想
ご相談時の状況
面談前のお客様は、老後資金やお子さまの教育資金に対する漠然とした不安を抱えていらっしゃいました。
「何から手をつけて改善すれば良いのか分からない」と悩まれているご様子でした。
特に、将来的な資金不足への危機感から「節約しなければ」という思いはありましたが、
それが本当に老後の安心につながるのか、具体的な効果があるのかについては確信が持てない状態でした。
ご提案の内容と
面談を通じた変化
面談では、ライフプランシミュレーションを通じてキャッシュフローの全体像を「見える化」したことで、将来の課題や資金の流れが明確になりました。
その結果、今後取り組むべき改善策を具体的に把握できるようになったことが、大きな安心感につながりました。
また、それまでは漠然とした不安を抱きながら行っていた節約の取り組みについても、ライフプランをもとに
「将来の生活にどのような良い影響を与えるのか」を視覚的に確認できたことで、節約に対する前向きな気持ちが芽生えたご様子でした。
お客様からいただいたご感想
「キャッシュフローを確認することで課題が浮き彫りになり、何をすればよいのかが明確になったことで、大きな安心につながりました。」
「保険や投資という手段を、家計改善のためにどう活用すればよいかが分かり、今から取り組むべきロードマップが明確になったことで、資産が一生涯枯渇しないという安心感を得られました。」