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50代からのNISA|人生100年時代に時間を活かす始め方

定年まで10〜15年。

「老後資金2000万円不足」という言葉が頭をよぎり、「今から始めても遅いのでは?」と不安になるかもしれません。

しかし、その不安の正体は「時間が足りない」という思い込みです。 人生100年時代と言われる現代では、50代からでも時間を活かせます。

さらに50代は所得のピークを迎え、投資に回せる資金を確保しやすい時期でもあります。

2024年にリニューアルされたNISAは、非課税保有期間が無期限になり、50代からでも活用しやすい制度になりました。

この記事では、50代だからこそ時間を活かせる理由と、後悔しないNISAの始め方をお伝えします。

この記事でわかること
  • 50代からでも時間を活かせる3つの理由
  • NISAの基本とiDeCoとの比較
  • 50代に合った運用スタイル
  • 後悔しないための注意点

フィナンシャルクリエイトは、金融教育を一体化したコンサルティングで、50代の資産形成をサポートしています。

なぜ50代が資産形成を考える時期なのか

50代は子育てや住宅ローンが一段落し、定年が視野に入る人生の大きな節目です。

定年まで残り10〜15年となり、「このままでは年金だけで足りない」という危機感が現実味を帯びてきます。

2019年に話題となった金融庁報告書では、モデルケースで約30年間の老後に2000万円の不足が生じうると指摘されました。

数字自体より大切なのは、「公的年金以外に自助努力が必要」というメッセージです。

資産形成は、経済的不安を減らし、趣味や家族との時間など大切なことを諦めずに済むようにする手段です。

50代という節目だからこそ、自分らしい人生を実現するための準備を始めるタイミングと言えます。

実際、50代からNISAやiDeCoを始める人も増えており、公的制度もそれを後押しする形で拡充しています。

50代からでもNISAは遅くない|時間を活かせる3つの理由

「50代から始めても遅いのでは」という不安は、多くの方が感じています。

しかし、人生100年時代の今、50代はまだ長い時間が残されている年代です。

このセクションでは、50代からでもNISAで時間を活かせる3つの理由をお伝えします。

人生100年時代、50歳でも平均余命30年超

厚生労働省「令和4年簡易生命表」によると、50歳の平均余命は男性32.73年、女性38.39年です。

50歳から始めても、65歳までの15年間、さらに定年後も運用を続けられるため、実質的には20年以上の運用期間を確保できる可能性があります。

金融庁のデータによると、1989年以降、毎月同じ金額ずつ国内外の株式と債券に積立投資した場合、5年保有では投資タイミングによって元本割れも発生したのに対し、20年保有ではどの時点から始めても元本割れとなったケースはなかったというものです。

もちろん、これは過去のデータであり将来を保証するものではありません。

それでも、長期で運用すれば収益が安定しやすいという傾向は50代にとって追い風と言えるでしょう。

50代は非課税メリットを受けやすい年代

50代は一般的に所得のピークとなる年代です。

国税庁のデータによれば、50代後半の平均給与は546万円、男性では702万円と、他の年代と比べて高い水準となっています

所得が高い50代にとって、運用で得た利益を非課税で受け取れるNISAのメリットは見逃せません。

NISAでは非課税保有期間が無期限になったため、50代から投資を始めても非課税メリットをフルに享受し続けられます

投資原資を確保しやすいライフステージ

総務省「家計調査」によると、二人以上世帯の消費支出は50~59歳で月約36万円とピークに達し、60代以降は月約30万円、70歳以上では月約24万円と徐々に減少していきます。

50代は支出のピークではあるものの、子どもの独立や住宅ローン完済などを迎えると、「ようやく自分達の将来資金に回せるお金ができた」というご家庭も少なくありません

また、金融広報中央委員会の調査では50代二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)の平均は1147万円と報告されています。

要するに、50代は20〜30代に比べ「投資に回せるお金」を捻出しやすいライフステージだと言えます。

50代が押さえておきたいNISAの基本

NISAは非課税で資産運用できる国の制度です。

2024年から制度が変わり、より使いやすくなりました。

NISAとは?非課税で資産運用できる国の制度

NISAは「少額投資非課税制度」の略で、投資信託や株式の運用益(売却益・配当・分配金)に税金がかからない制度です。

通常、投資の運用益には20.315%の税金がかかります。

例えば100万円の利益が出た場合、通常なら約20.3万円の税がかかりますが、NISA口座での運用益ならこの税金が0円になります。

国が「貯蓄から投資へ」を促進するために設けた制度で、2014年に導入され、投資初心者の後押しとなってきました。

日本に住む18歳以上なら誰でも利用可能です。

2024年からの変更点|非課税保有期間が無期限に

2024年から新しいNISA制度がスタートし、より使いやすくなりました。

主な変更点
  • 非課税保有期間が無期限に: 旧制度は期限があったが、現在は無期限で保有できる
  • 年間投資枠の拡大: つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円(合計360万円)
  • 非課税保有限度額(総枠)が新設: 最大1,800万円まで非課税で運用できる
  • 枠の再利用が可能: 売却した場合、翌年以降にその枠を再利用できる

特に大きな変更点は制度が恒久化され期限が撤廃されたこと、そして非課税保有期間が無期限になったことです。

旧制度では非課税期間が限られていましたが、現在は売却しない限り非課税で永久に保有できます

以上の改正により、50代で始める方も「非課税期間が残り少ない」などと心配する必要はなくなりました

50代ならNISAとiDeCo、どちらを選ぶ?

NISAとiDeCoはいずれも投資の利益が非課税になる点は共通ですが、性質が大きく異なります。

NISAとiDeCoの違い

項目 NISA iDeCo
引き出し制限 いつでも引き出せる 原則60歳まで引き出せない
非課税保有期間 無期限 拠出時・運用時・受取時の3段階で税制優遇
拠出限度額 年間360万円 職業により異なる(会社員は月1.2万円〜2.3万円)

50代から始める場合の選択基準

あなたの状況 おすすめ 理由
いつでも引き出せる安心感が欲しい NISA 急な医療費・介護費などに対応できる柔軟性がある
50代後半(55歳以降)から始める NISA iDeCoは拠出期間が短く、受給開始が遅れる可能性がある
所得税・住民税の負担が大きい iDeCo 掛金が全額所得控除となり、年間数万円の節税効果が期待できる
60歳まで原則引き出さない方針 iDeCo 強制的な老後資金準備として、資金拘束が逆にメリットになる
家計に余裕があり、両方活用したい NISA + iDeCo NISAとiDeCoの併用により両制度のメリットを活かすことが期待できる

教育費や介護費など急な出費に備えたい50代には、NISAなら必要なときに引き出せる柔軟性があります。

現実的には、余裕があれば「NISAとiDeCo併用」という選択肢もあります

NISAで流動性を確保しつつ運用し、iDeCoで節税しながら老後資金を積み立てることで、両制度のメリットを活かすことが期待できます。

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後悔しないために押さえておきたいポイント

50代は運用期間が限られているため、押さえておきたいポイントがあります。

  1. 余裕資金で始める
  2. 積立投資でリスク分散
  3. 長期保有を前提に
  4. バランス型・インデックス型を中心に
  5. 定期的に見直す

1. 余裕資金で始める

生活費や緊急予備資金まで投資に回すことは避けたいところです。

生活防衛資金として生活費6ヶ月分以上は現預金で確保しておくことをおすすめします。

50代は親の介護費や自分の医療費など突発的支出が発生する可能性があります。

「10年以上使う予定のないお金」だけを運用に回すくらいの慎重さがちょうど良いです。

2. 積立投資でリスク分散

投資の基本は、購入タイミングを分ける「時間分散」です。

一度にまとめて投資するのではなく、定期的にコツコツ購入することで、高値掴みのリスクを避け、価格変動の影響を和らげることができます。

3. 長期保有を前提に

短期間で成果を求めないことも大切です。

50代から始めるとつい「65歳までに結果を出さねば」と焦るかもしれません。

しかし、投資の王道はあくまで長期保有です。

50代で始めても、65歳以降もそのまま運用を続ければ20年・25年の長期投資になり得るわけです。

NISAは非課税保有期間が無期限のため、長期保有に向いています。

マーケットは短期的には上下しますが、長期では経済成長に伴い右肩上がりになることが期待されます

4. バランス型・インデックス型を中心に

50代は残り時間が少ない分、大損のリスクは極力避けたいところです。そのため、投資対象の分散を意識したいところです。

バランス型ファンドなら1本で複数資産に分散されていますし、リバランスも自動で行ってくれます。

インデックスファンドは一般に手数料が低く、銘柄分散も効いているので、50代初心者向けと言えます。

個別株式や高リスク商品は値動きが大きく損失リスクも高いため、老後資金準備には不向きと言えます。

5. 定期的に見直す

運用を始めたら年に1回程度はポートフォリオを見直すことをおすすめします。

市場環境の変化や自分の生活状況の変化に応じて、運用プランも調整が必要になることがあります。

ただし、見直し頻度は多すぎない方が良いです。基本は長期方針に沿って淡々と続け、年1回棚卸しするくらいで十分です。

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50代に合ったNISA活用法|運用スタイル

NISAを始める際、どのような運用方法が向いているかは、年齢や資産状況により異なります。

1. まとまった資金を活用する場合

退職金の一部や、まとまった預貯金がある方に向くスタイルです。

NISAでは年間の成長投資枠が240万円ありますので、一括投資も可能です。

ただし50代からの投資で一度に大金を投入するのは心理的ハードルも高いでしょう。

そこで、まとまった資金がある場合でも数回に分けて投入することをおすすめします。

例えば600万円運用に回したいなら、半年〜1年かけて4〜6回に分散投入するイメージです。

これにより購入タイミングの分散が図れ、高値掴みのリスクを抑えられます

注意点として、「余裕資金であること」が大前提で、当面使う予定のない資金に限って行うことをおすすめします。

また、できれば分散の効いた投資信託やETFを活用しリスク分散するのが50代向けと言えます。

2. 毎月コツコツ積立する場合

現役として収入がある方や、退職後でも無理のない範囲で積立可能な方向けのスタイルです。

NISAのつみたて投資枠は年120万円(月あたり10万円)ですから、例えば毎月5万円など決めた額を自動積立設定し、コツコツ買い増していきます。

ドルコスト平均法により、価格が高い時には少ない口数しか買わず、安い時には多く買うことになるため、結果として購入価格の平均化が図られます。

メリットは少額からでも始められることと、タイミングを気にしなくて良い気楽さです。

50代の場合、収入変動(退職等)に合わせて積立額を柔軟に調整することもポイントです。

在職中は月8万→退職後は月3万に減額継続など、生活スタイルに溶け込ませやすいのも利点です。

50代特有の注意点

50代には特有の留意点もあります。

まず、「時間」が有限であることです。

20〜30代なら仮に大きな損失が出ても挽回する年月がありますが、50代ではそれが難しくなります

したがって、致命的な損失を出さない運用を心掛けることが大切です

また、退職金の取り扱いも大きなポイントです。定年時にまとまった退職金を受け取った際、運用に回す額と安全資産で置いておく額のメリハリをつけることをおすすめします。

全額を投資に回すのは大変危険です。

さらに、50代は親の介護や子供の結婚などライフイベント支出が発生しやすい時期でもあります。

そうした予測不能な出費に備え、流動性の高い資金を手元に残しておくことをおすすめします。

総じて、50代は「攻めと守りのバランス」が他世代以上に大切と言えるでしょう。

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まとめ:50代からの資産形成は、人生後半を豊かにする選択肢

50代からNISAを始めることは、決して遅すぎることではありません。

この記事のポイント
  • 時間を活かせる:平均余命は30年超あり、15年以上の長期運用が可能
  • 投資資金を確保しやすい:50代は所得のピークで、投資に回せる資金を作りやすい
  • NISAが有利:非課税保有期間が無期限のため、50代からでも活用しやすい
  • 成功の基本:余裕資金で「長期・積立・分散」を徹底し、定期的に見直す
  • 専門家への相談:自分に合った運用方法に迷ったら、専門家に相談するのも一つの方法です

大切なのは、「時間が足りない」という思い込みを捨て、一歩を踏み出すことです。

人生100年時代、そして非課税保有期間が無期限のNISAは、50代から始める資産形成の強い味方です。

資産形成は、お金の不安を解消し、人生の後半を豊かにするための選択肢。たとえ今の貯蓄が少なくても、今この瞬間から始めることができます。

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  • 商号等:株式会社フィナンシャルクリエイト
  • 金融商品仲介業者 関東財務局長(金仲)第845号
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この記事を書いた人
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占部 義弥(埼玉支店長)

資産運用コンサルティング、保険提案、家計管理の改善を得意とするファイナンシャルアドバイザー。これまでに新規・既存問わず500名以上の顧客を担当し、課題整理から最適な資産設計まで一貫してサポートしてきた実績を持つ。埼玉エリアの支店展開マーケティングを3年間担当し、地域に根ざした相談体制の構築にも尽力。ラジオ局「NACK5」へのレギュラー出演を通じ、資産形成や保険選びの正しい知識をわかりやすく発信している。

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